村上春樹風にスポーツを語る(サッカー編2)

村上春樹的

ロシアからイタリアへ (本田さん)

「俺がオランダからロシアに行った時、やっぱり古参の奴らと色々あったさ。古参の奴らと俺たちの対立が限界に来た時、新加入の選手の代表で俺がフリーキックのボールの前に行った事があった。確かスペインのチームとの対戦した時だった。そこでゴール約30mの位置から決勝点となる直接FKを決めたのさ。そしたら奴らは何も言ってこなくなったよ。日本人初とかロシア初とかはあんまり関係なく。あの直接FKが最高だっただけさ」

イングランドの森(香川くん)

「憧れのマンチェスターユナイテッドに僕は移籍するんだ」とシンジはウイスキーのグラスを片手に言った。
「わからないな」
「どういう意味?」
「君は誰かに活かされて才能を発揮するタイプで自分で局面を展開するタイプではない。
しかも、誰かを活かすタイプでもない」
「もちろん、そんな事はわかっているさ」
「本当はわかっていないんだ君は。ルーニーは君を活かすタイプではないし、ファンペルシーなんて君を活かすことを考えてさえいない。もうひとりのシンジの事しか頭にないはずだよ。
それにモーイズが君を毎試合のようにスタメンで起用すると思ったのかい?」
僕はドイツとは違うかもしれないと言った。

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