3人で第1回衆院選挙までバトンが繋がる

政治経済

第48回衆議院議員選挙の投票日程が 10月22日に決まりました。

第1回衆議院議員選挙1890年(明治23年)7月1日でした。たった3人で第1回衆院選挙まで繋がる事はご存知でしょうか?127年です。

尾崎行雄

第1回衆議院議員選挙で当選して1番長く議員を務めたのは尾崎行雄です。(おざき ゆきお、1858年12月24日(安政5年11月20日) – 1954年(昭和29年)10月6日)

何と江戸時代生まれです。議員を引退したのは戦後9年後です。1858年はもちろん国会議員などいない江戸時代です。この年には徳川家茂が江戸幕府14代将軍に就任しています。天皇は孝明天皇の時代です。坂本龍馬はまだ生きている時代で新撰組が結成されるなんと5年前です。

尾崎行雄は第1回衆議院議員選挙で当選してから連続25回当選します。

第1回衆議院議員選挙は山縣有朋内閣で実施されています。

新聞等で良く出る当選同期は次の方たちです。当選同期と言っても第1回なので当時のベテラン政治家も同期になりますが、凄い方たちばかりです。とはいっても幕末からかつやくしていた政治家は貴族院なので選挙には出ていません。

陸奥宗光元外務大臣(不平等条約改正)

田中正造 (足尾銅山鉱毒事件、山本太郎参議院議員の園遊会でもちょっと話題に・・・)

吉田茂総理大臣(麻生太郎元総理の祖父)の昭和28年(1953年)のバカヤロー解散による総選挙(第26回衆議院議員総選挙)で落選します。これをもって政界引退を表明し、衆議院から名誉議員の称号を贈られました。94歳まで衆議院議員を務めたのは日本史上最高齢記録であり、当選25回・議員勤続63年も同じく日本記録です。127年の日本の議会政治の約半分の63年を繋ぎます。そして中曽根康弘にバトンタッチします。

中曽根康弘

中曽根 康弘(なかそね やすひろ、1918年(大正7年)5月27日 – )御年99歳です。1947年第23回衆議院議員選挙で初当選します。つまり、尾崎行雄と2期かぶっている事になります。中曽根康弘さんは江戸時代生まれの方と国会で議論した最後の政治家なのではないでしょうか?

また、政治家になる前に官僚として内務省で活躍して太平洋戦争時代には海軍中尉として参戦しています。フィリピンで上陸作戦にも従事しています。

当選同期にはこんな方も

幣原喜重郎元総理(幣原外交、元々貴族院で衆院では初当選)

吉田茂元総理(サンフランシスコ講和条約、元々貴族院で衆院では初当選)

田中角栄元総理

鈴木善幸元総理(当時は日本社会党から当選)

第71-73代 内閣総理大臣(1982年から1987年)を歴任し、2003年に当時の小泉純一郎総理から小選挙区の定年制導入のために引退を要請され、当初は反対するも最終的には政界から引退します。第43回衆議院議員総選挙(いわゆるマニュフェスト解散)には出馬せず。小選挙区になって以降は比例で当選。議員生活56年で尾崎行雄とならんで50年を越えているので名誉議員の表彰を受けています。

2003年当時に活躍している議員は沢山います。第42回衆議院議員総選挙で最年少は社民党の原陽子氏ですが、現在は引退しています。

次のバトンは誰?

次のバトンを渡す有力な議員としては若くて選挙に強い人が考えられます。私の予想では次の方たちです。

小渕優子(2000年に初当選。現在43歳、2014年に政治資金のスキャンダルがあったものの次点に9万票の差を付けて当選。)

後藤田正純(2000年に初当選。現在48歳、奥様は女優の水野真紀さん)

細野 豪志(2000年に初当選。現在46歳、元環境大臣、希望の党)

3氏とも後30年ぐらいは議員を務めるのではと思います。2050年ぐらいにまた誰かにバトンを渡すのではないでしょうか?

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